Frequency Feeling... - 機械式腕時計のファンブログ

並行輸入品の高級腕時計を購入する際によく耳にする「国際保証書」という言葉。この記事では国際保証書について解説します。

国際保証書とは、ギャランティーカードとも呼ばれますが、海外のブランド・メーカーが、「この腕時計は我々が製造・販売した本物ですよ」という保証をすると同時に、その保証期間中においては「通常の使用で生じた作動不良については、世界各国の正規代理店で無償修理を行うこと」を保証するものです。通常、どこの国で購入しても、この国際保証書は必ずついてくると思って間違いありません。

逆に、並行輸入品とうたっている新品にもかかわらずこの国際保証書がついていない場合は本物であるという保証がないため購入を控えた方がよいと思われます。

正規輸入品の場合は、この国際保証書に加えて、その国独自の保証書が発行される場合が多く、日本であれば日本語で書かれた保証書が別途発行されたりします。この点が保証書については正規輸入品と並行輸入品の違いと言えるでしょう。

なお、並行輸入品を取り扱う販売店によっては販売する商品の国際保証書の一部、例えば販売店表記部分などが削り取られていたり、塗りつぶされていたりする場合がありますが、これは輸入代理店が仕入れ先の情報を表に出さないように配慮したものですので、通常は気にする必要はありませんし、それが理由で怪しい商品だと言うこともありません。

ちなみに保証書がなかったり、保証書の記述が欠けているとメーカーが修理やオーバーホールを受け付けてくれないと思われる方もいらっしゃいますが、基本的にはその商品が本物であれば問題なく受け付けてもらえることがほとんどです。もちろん保証期間を過ぎていればすべて有償対応になりますが。

1点だけ、過去にメーカー以外に修理を依頼したりして、その際に正規品の部品以外を使って修理が行われていたりすると、場合によってはメーカーから修理を断られる場合もありますので、その点は注意が必要です。