Frequency Feeling... - 機械式腕時計のファンブログ

ロレックス オイスター パーペチュアル エアキング Ref.116900

2016 Baselworld(バーゼルワールド) でロレックス(Rolex)は新作「オイスター パーペチュアル エアキング(Oyster Perpetual Air-King) Ref.116900」を発表しました。

「エアキング(Air-King)」という名称は2014年に一度ラインナップから消えてしまっていましたが、今回モデルチェンジして復活となりました。

搭載されるムーブメントは「キャリバー 3131」。これはミルガウスに搭載されているデイト機能なし耐磁モデルムーブメント。ブルーパラクロム ヒゲゼンマイや耐磁性素材の採用で評価も高いムーブメンです。このムーブメントを搭載するため、ケース径が従来の34mmから40mmへと大幅にサイズアップしています。

オイスター パーペチュアル エアキング Ref.116900

エアキング(Air-King)

ロレックスの「ペットネーム」とはモデル名とは別にロレックスが正式に付けていた「愛称」のこと。その中でも1940年代から使われ、最も長い歴史を持っていたペットネームがエアキング(Air-King)です。

ところが、2014年に行われたマイナーチェンジによって全ての文字盤から「Air-King」ロゴが消え、この長い歴史を持つペットネームは一旦ロレックスのラインナップから消えてしまいました。

エアキングはよく入門用という言われ方をして、ロレックスの中でもちょっと格下っぽい扱いをされることが多いですが、デイト表示を除いた(一部モデルでデイト表示つきもありますが)シンプルな3針ロレックスはカジュアルからフォーマルまで使いやすく、1本持っておくにはよいモデルでした。

そんなエアキングが今回、2016年最新モデルとして復活。ケース経が大幅にサイズアップ(40mmケースは同じく新作が発表されたエクスプローラーの39mmを超えます)、ムーブメントもロレックス独自の「Superlative Chronometer(高精度クロノメーター)」認定を受けた「キャリバー 3131」になったことで、文字盤に「Superlative Chronometer」の文字が印字されます。パワーリザーブは48時間。

さらに針もベンツ針になり、秒針もグリーンに。インデックスについてもアラビア数字になったことで、旧モデルのフォーマル感はかなり薄れ、スポーツ色が強くなりました。

また、新作のエクスプローラー(リファレンスは Ref.214270 のまま変更なしなのでちょっとわかりにくいですが)はインデックスに変更が入って、従来モデルでは発光しなかった、3、6、9のアラビア数字インデックスが発光するようになったのとは異なり、新作のエアキングは3、6、9が発光しない仕様です。サイズアップして、スポーティになったことで、エクスプローラーと悩むという人も出てくるかもしれないですね。

販売価格ですが、スイス本国での予定販売価格は 5,900 CHF(スイスフラン)とのことですので、現在(2016年4月)の為替レートで日本円にすると約65万円程度。従来同様、比較的リーズナブルな価格帯にとどまりますので、シンプルなスポーツロレックスが欲しいという人にとってはかなり注目のモデルになりそうです。日本での発売は2016年の夏頃が予測されています。