Frequency Feeling... - 機械式腕時計のファンブログ

タグ・ホイヤーから160万円台で購入できるトゥールビヨン搭載コンプリケーションウォッチ「カレラ ホイヤー 02T」が登場

タグ・ホイヤー(Tag Heuer)が「2016 Baselworld(バーゼルワールド)」で発表した「タグ・ホイヤー カレラ ホイヤー 02T(Tag Heuer Carrera Heuer-02T)」は、グレード5チタン製、45mmケースに自社製の自動巻きフライング式トゥールビヨン搭載クロノグラフ ムーブメントを搭載した最新モデル。

タグ・ホイヤー カレラ ホイヤー 02T

ベースモデルは「Tag Heuer Carrera Heuer-01(CAR2A1Z.FT6044)」ですが、ムーブメントは全く別物。

28,800振動/時、パワーリザーブ65時間、COSC(de Controle Official Suisse Chronometres / スイス公式クロノメーター検査協会)認定の精度を誇るクロノグラフムーブメントは、2014年に発表されたタグ・ホイヤーの自社製クロノグラフ ムーブメント「Cal.CH80」のDNAを受け継ぐ形で開発され、モナコ V4 トゥールビヨン(Monaco V4 Tourbillon)からインスピレーションを得た、チタン、カーボン素材の組み合わせと、フライング・トゥールビヨンを搭載しています。

このムーブメントは、すべての組み立て、調整がタグ・ホイヤーのシュヴネ(Chevenez)工場で、熟練した4人の時計職人の手作業によって行われます。トゥールビヨンに使用されるバランス・スプリングは、スイスの時計部品メーカー「Atokalpa」によるものとのこと。

で、トゥールビヨン搭載の腕時計自体はハイエンドな腕時計ブランド各社から数多くリリースされていますし、珍しくはないのですが、この「タグ・ホイヤー カレラ ホイヤー 02T」の特徴はその価格。

通常、各ブランドのトゥールビヨン搭載モデルは、低価格と言われるものでも1,000万円に限りなく近い数百万円から、通常は1,000万円、1,500万円超えは当たり前といった価格帯が一般的です。

ところが「タグ・ホイヤー カレラ ホイヤー 02T」の予定販売価格は「15,000 CHF(スイスフラン)」、現在の為替レートで日本円にすると約166万円と、ちょっと考えられない低価格(限定250本の「ブラックファントム(Black Phantom)」仕様も用意され、そちらは 19,900 CHF、約220万円とのこと)。

もちろん最近は中国製の腕時計ムーブメント生産技術が驚くほど向上し、トゥールビヨン搭載時計も非常に品質の高いものを製造可能になったことで、例えば天津海鷗 (シーガル社) のトゥールビヨン搭載モデルなどは、50万円から100万円程度で購入できてしまうご時世ですので、価格の安さだけでいえばそういったものには勝てないのですが、スイスの伝統的なブランド、マニファクチュールからこの価格帯のトゥールビヨン搭載モデルが発売されることはとても画期的なのではないかと思います。