ノルド(Nord Zeitmaschine)という機械式腕時計ブランドをご存じの方はそれ程多くないと思います。スイスの時計職人、ダニエル・ネベル(Daniel Nebel)氏が1998年にスイスで立ち上げたブランドで、とても個性的な、特に運針に特徴のあるタイムピースを送り出しています。
今回はそのコレクションの中からの「バリオカーブ(Variocurve)」を紹介。
写真を見て「レトログラード」かな? と思われた方も多いのではないかと思いますが、「Variocurve」の運針はもう少し個性的で面白い。動画を見るのが早いので下記に動画を掲載しますが、弧を描くように文字盤上を動く分針と、それにあわせて文字盤の一部も動いているのが芸が細かい。
もちろん動画は早回しですので、実際はこの動きを1時間かけて行うわけですが、面白い機構だと思います。
搭載されるムーブメントは「Nord N2」(25石、28,800振動/時)。ETA社の「Cal.2824」をベースにしているそうですが大幅にカスタマイズされていることがうかがえます。パワーリザーブは42時間。
時間表示は7時方向に、5時方向にあるのがデイト表示。43.6mmサイズのステンレススティールケースは100mの防水性能を持ちます。ストラップはカーフレザー。
カラーバリエーションは4種類。上で掲載した写真や動画のものは「V1」と呼ばれるブラック仕様。下記の写真は「V3」と呼ばれるイエローゴールド仕様です。その他に「ピンクゴールド」仕様と「青針」仕様があります。
日本ではロレックス専門店として知られるクォークさんが正規代理店として取扱いをしているとのこと。価格は 1,814,400円(税込)とのことで、それ程高額な部類ではありません。まぁケースもステンレススティールですし妥当だとは思いますが、人と違った腕時計がよいという方には面白い選択肢かもしれません。