セイコー(セイコーウオッチ株式会社)が展開する「スピリット」ブランドは、視認性の高いダイヤル、シンプルなデザインによる、腕時計のスタンダードといえるモデルをラインナップしたシリーズ。
廉価な価格帯でソーラー電波モデルをはじめとしたクォーツ腕時計が中心のシリーズですが、今回、若者を中心に人気のファッションブランド、「ナノ・ユニバース(nano・universe)」とコラボレーションした機械式腕時計シリーズがラインナップに加わりました。
全5モデル、数量限定での発売。ナノ・ユニバースとのコラボレーションによる機械式腕時計のラインナップは今回で第2弾となります(第1弾はダイバーズモデルをベースにしたラインナップでした)。
500本の数量限定で発売されたのは下記の4モデル。
上写真左から、
- 1~5時がローマ数字、7~11時がアラビア数字というユニークなダイヤルにナイロンストラップを組み合わせた「SCVE041」(28,000円/税別)
- ダークカラーのカモフラージュ柄ダイヤルにモダンなアラビア数字インデックスを組み合わせ、メタルバンドを装着した「SCVE037」(33,000円/税別)
- クラシカルなパイロットウォッチを思わせるアラビア数字インデックスによる高い視認性が特徴の「SCVE035」(メタルバンド仕様、33,000円/税別)と「SCVE039」(ナイロンバンド仕様、28,000円/税別)
加えて、
- 300本の数量限定で「SCVE037」同様のダークカラーのカモフラージュ柄ダイヤルに、ドットインデックス、ナイロンストラップを組み合わせた特別モデル「SCVE043」(28,000円/税別)
をあわせた全5モデルのラインナップとなります。すべてシンプルな3針モデルで、4時~6時位置にデイト表示。
搭載されるムーブメントは自動巻き(手巻きも可能)のキャリバー「4R35」(23石、21600振動/時)。平均日差は+45秒~-35秒、パワーリザーブは41時間。
4Rシリーズのムーブメントは廉価版の機械式腕時計用ですので、精度や仕上げについてあまり期待しても仕方ないスペックですが、本モデルではシースルーバック仕様(ブラックのスモークガラス)により、そのムーブメントをうっすらとですが見ることができます。
ケースは42mmサイズのステンレススティールですが、ブラックの硬質コーティングにより精悍な仕上がりになっています。防水性能は10気圧(日常生活用強化防水)。
30,000円前後で購入できますので、ファッション感覚で気軽に使える機械式腕時計の入門モデルとしては適しているかもしれません。カモフラージュ柄のダイアルなどカジュアルなファッションに合わせるのも楽しいですね。
SCVE043 を購入、ナイロンストラップを変更してみた
実は私、カモフラージュ柄のダイアルにドットインデックス、ブラックのナイロンストラップを組み合わせた「SCVE043」が個人的に最もデザインが好みだったので購入しました。
ただ、ブラックのケースにブラックのナイロンストラップだとちょっと面白みがなかったので、ナイロンストラップを別途購入して交換してみましたので写真で紹介。
製品はナノ・ユニバースのロゴが刻印された専用ボックスに収められていますが、ボックス自体はセイコーのオーソドックスなものです。
「SCVE043」がお目見え。ドットインデックス、太めの針で視認性もよさげ。
ブラックのナイロンストラップが組み合わされています。尾錠などもブラックのコーティングで統一されています。
写真ではわかりにくいかもしれませんが、ダイアルのカモフラージュ柄は塗装の盛り上がりによって少し立体的になっています。
今回購入した Phoenix 社のナイロンストラップ。所謂「NATOストラップ」と呼ばれるものですが、製造元の Phoenix 社は、英国防衛省(MOD, Ministry of Defence)に実際に納入される「G10」スペックのストラップを製造するメーカー。
このグレーとブラックを組み合わせたカラーは映画「007」でジェームズ・ボンドが使用したカラーとして人気。「007 スペクター」でも同じカラーのストラップが「オメガ シーマスター 300」との組み合わせで登場しています。
実際に装着すると下記のようになります。「SCVE043」に合致するストラップのサイズは「20mm」になります。
ブラックのケースとの相性もなかなかでした。
NATOストラップは、ストラップの余った部分を下記のように内側に折り返しておくのが一般的な装着の仕方です。
夏のTシャツファッションなどにも合わせやすそう。限定モデルで人とかぶる可能性も低い割に価格も安いので結構お勧めかもしれません。
ナイロンストラップ仕様のモデルなら、今回のようにストラップを交換してみたりするのも楽ですので、ファッションに合わせてカスタマイズしてみるのも面白いですよ。