Frequency Feeling... - 機械式腕時計のファンブログ

カンパネラ15周年を記念し、匠の技が響きあう漆文字板の最高峰メカニカルコレクション 3モデルが登場

シチズン(Citizen)は、同社の高級機腕時計ブランド「カンパノラ(Campanola)」の誕生から15周年を記念し、記念モデルにふさわしい最高峰モデルとして、日本三大漆器のひとつである会津漆の伝統工芸士、儀同哲夫氏制作による漆文字板を搭載したメカニカルコレクション 3モデルを発表しました。

シチズンの「カンパノラ」は2000年にデビューして以来、15年以上にわたり、「ステータスを遊ぶ」そして「時を愉しむ、日常を愉しむ、個性を愉しむ」をテーマに掲げ、先端技術や匠の技を生かした独創的なモデルを発表し、高い評価を得てきたブランド。

今回の3モデルは、「Gloval Art」をコンセプトに掲げ、日本の伝統工芸である漆と、2012年にシチズンが傘下に収めたスイスのムーブメントメーカー「ラ・ジュー・ペレ(La Joux-Perret SA)社」の機械式ムーブメントを組み合わせることで、「日本とスイスの匠の技の融合から生まれる新しい価値」を提案しています。

3種類の漆文字盤はどれも美しい仕上がり

3種類の漆文字盤 カンパネラ15周年記念モデル

上の写真は左から、黒漆にちりばめられた螺鈿の輝きにより、星々の瞬きを写し取った「琉雅(りゅうが)」。

奥行きのある朱色のグラデーションが美しい「紅明(べにあけ)」。

黒漆の上に粒子の丸い純金を蒔き、その上に塗り重ねた黒漆を砥の粉と桐炭による研ぎ出しを繰り返し完成する「聚楽(じゅらく)」と並びます。

全モデルとも、ステンレススティール製のケースにデュアル球面サファイアガラスの組み合わせ。ケースバックもスクリュー式シースルーバックサファイアガラスによるシースルーバック仕様。

これに組み合わされるストラップはワニ革。三ツ折れプッシュタイプのDバックル仕様です。

搭載されるムーブメントは自動巻き(手巻き機能付き)のラ・ジュー・ペレ社製「Cal.Y513」(25石、28,800振動/時)。パワーリザーブは約42時間。12時位置にビッグデイトカレンダー。6時位置にパワーリザーブ表示機能を搭載します。

琉雅(りゅうが)

琉雅(りゅうが)

「琉雅(りゅうが)」は、電気鋳造された文字盤の上に漆を5層に塗り、薄く小さな貝片を一片一片貼りつけ、その上にまた漆を塗布。その後、漆をきめ細かく研いで平滑にし、貝の煌めきや漆の濃淡を調整しながら仕上げた螺鈿(らでん)細工の文字盤を持ちます。貝片の美しいきらめきと、漆の漆黒が美しくマッチした文字盤となっています。

琉雅(りゅうが) Ref.NZ0000-07F
販売価格 800,000円(税別)

紅明(べにあけ)

紅明(べにあけ)

「紅明(べにあけ)」の文字盤は、まず5層に塗布した漆に銀粉を蒔き、その上に赤玉虫色の漆を薄く塗り、銀の粉を密着させます。中央部は炭を用いて銀を磨き、全体を砥の粉で研磨し、さらにもう一度赤玉虫色の漆を銀の上に塗った上で、漆を研いで表面を滑らかにしていくことで、この独特の中央部が明るい紅色のコントラストを生みだします。独特の深い紅は唯一無二の美しさです。

紅明(べにあけ) Ref.NZ0000-07W
販売価格 750,000(税別)

聚楽(じゅらく)

聚楽(じゅらく)

「聚楽(じゅらく)」の文字盤は、黒漆を5層に塗り、その上に粒子が丸い純金を蒔き、定着した金粉の上から黒漆を薄く塗り重ねます。その上で、砥の粉と刷毛で漆を洗い出し、炭を使って研磨。文字板の中央部を丹念に研ぎ出し、光沢をもたせることで生まれる艶やかで渋みのある金の輝きは大人の腕にふさわしい仕上がりです。

聚楽(じゅらく)は、シチズンコンセプトショップ限定モデルとして、50本の数量限定で販売されます。

聚楽(じゅらく) Ref.NZ0000-07P
販売価格 800,000円(税別)
数量限定 50本