個人的にもブルーの文字盤は結構好きで、新作などで見かけるとちょっと気になってしまうのですが、今年は特にブルー文字盤(ダイアル)仕様の新作が数多く発表され、ひとつのトレンドになっていたのと、ブルー文字盤好きにとっては気になるモデルが多くてうれしい1年になりました。
そこで、今年発表されたブルー文字盤のモデルで、個人的に気になったモデルをいくつかピックアップしてみたいと思います。
オーデマ ピゲ ロイヤル オーク クロノグラフ イエローゴールドケースモデル
今年のSIHH(ジュネーブサロン)でオーデマ ピゲ(Audemars Piguet)がロイヤル オーク(Royal Oak) コレクションに加えた「イエローゴールド」ケースのラインナップは、今までの、ロイヤル オークといえばステンレススティールケースというイメージを覆し、大きな話題となりました。
その中でも、最新作のロイヤル オーク クロノグラフ イエローゴールドケースモデル(Ref.26320BA.OO.1220BA.02)は、イエローゴールドケースに「グランド・タペストリー」模様のライトブルー文字盤が映える、非常に美しいモデル。
搭載されるムーブメントは自動巻きの「キャリバー 2385」(37石、21,600振動/時)。パワーリザーブは約40時間。センタークロノグラフ針、30分/12時間積算計、スモールセコンド、デイト表示付き。
ブレスレットもK18イエローゴールド製で、ラグジュアリーさとスポーティさを究極のレベルで融合させたモデルとなっています。価格は6,102,000円(税込)とのことで、まぁ憧れるだけの存在ではありますがゴールドケースにブルー文字盤は映えますね。
IWC ビッグ・パイロット・ウォッチ・アニュアル・カレンダー "プティ・プランス"
IWCが今年の初めに発表した「プティ・プランス」シリーズは、ミッドナイトブルーの文字盤とブラウンのカーフスキン・ストラップを備え、裏蓋に星の王子さまのエングレーヴィングを施した特別モデル。
作家「アントワーヌ・ド・ サンテグジュペリ」と彼の代表作品「星の王子さま」をオマージュしたウォッチシリーズの最新作ですが、この「プティ・プランス」に250本の限定モデルとしてラインナップされるのが「ビッグ・パイロット・ウォッチ・アニュアル・カレンダー "プティ・プランス" (Big Pilot's Watch Annual Calendar Edition "Le Petit Prince") Ref.IW502701」です。
46mmサイズのK18レッドゴールド製のケースに特徴的なミッドナイトブルーの文字盤の組み合わせ。ムーブメントはIWC自社製、自動巻き「Cal.52850」、パワーリザーブは7日間(168時間)を誇ります。12時位置に月、日、曜日を表示するアニュアル・カレンダー、3時位置にパワーリザーブ表示、9時位置にスモールセコンドを搭載。
国内販売価格は4,080,000円(税別)とのこと。
通常ラインナップとして、「マーク XVIII (18)」の「プティ・プランス」もありますので、IWCといえばマークシリーズでしょという方で、ブルー文字盤のモデルが欲しい場合はこちらがオススメかもしれません。
ロレックス オイスター パーペチュアル コスモグラフ デイトナ Ref.116509
今年の Baselworld(バーゼルワールド) で発表された新型のデイトナですが、そのラインナップの中で、ホワイトゴールド製のケースとベゼルに、ブルーダイアルをあわせた「Ref.116509」がこれ。
これ相当格好いいなと思って興味津々ではありますが、ホワイトゴールドケースのデイトナは300万円超えコースですからおいそれと一般人が手を出せるモデルではないですね...... 入荷量も少ないみたいで私はまだ実物を見たことはありません。一度見てみたいなと思っています。
新型デイトナについては下記の記事で書いています。
ノモス タンジェント ネオマティック ディープブルー
一般人にも手の届く価格帯のモデルもいくつか。
2015年にノモス(Nomos)の新型、自社製薄型自動巻きムーブメント「Cal.DUW3001」を搭載して限定販売された「ネオマティック(Neomatik)」シリーズですが、今年はレギュラーラインナップに加わったのに加え、「ディープブルー」と名付けられたブルー文字盤のモデルが、テトラ、タンジェント、メトロ、ミニマティック各モデルに追加されています。
薄型自動巻きムーブメントを搭載したことで時計自体も非常に薄型になっておりスマート。かつブルー文字盤と相まってエレガントな印象になっています。シンプルなデザインの腕時計が好みであれば、非常にオススメできる選択肢と言えます。
DUW3001
「Cal.DUW3001」(27石、21,600振動/時)は、ノモス スウィング システムを搭載した新型の自動巻きムーブメントで、わずか3.2mmという薄さとクロノメーター級の精度を両立したことが特徴。
パワーリザーブは約42時間。スモールセコンドを搭載したシンプルなムーブメントですが、これだけの薄型ムーブメントながら、この「Cal.DUW3001」が搭載されたネオマティックシリーズの価格帯は概ね50万円以下。非常にコストパフォーマンスの高いラインナップになっています。
モンブラン 1858 クロノグラフ タキメーター リミテッド エディション ブルーダイヤル
モンブラン(Montblanc)というと万年筆のイメージが強いと思いますが、名門腕時計・ムーブメントメーカー「ミネルバ」を引き継ぎ、時計作りについても精力的に活動していることは知る人ぞ知るところ。
モンブラン自体の時計メーカーとしての歴史はまだ20年程度と長いわけではありませんが、元ジャガー・ルクルトのCEOとして辣腕を振るったジェローム・ランベール氏のもと、魅力的な新作を市場に投入し、高い評価を得ています。
そんなモンブランが今年のSIHH(ジュネーブサロン)で発表したのが、「1858 クロノグラフ タキメーター リミテッド エディション ブルーダイヤル(Montblanc 1858 Chronograph Tachymeter Blue Limited Edition)」(上写真 左)。
44mmサイズのステンレススティールケースにブルー文字盤の組み合わせ。搭載されるムーブメントはミネルバ社製手巻きクロノグラフ搭載「キャリバー MB M16.29」(18,000振動/時)。3時位置に30分積算計、9時位置にスモールセコンドを搭載。
100本の限定生産のため入手は困難ですが、ヴィンテージ感のあるデザインに、ブルーのアリゲーターストラップの組み合わせがモダンな印象を与えてくれます。販売価格は2,947,000円(税別)。
通常ラインナップとして、シンプルな2針+スモールセコンド搭載モデルの「モンブラン 1858 マニュアル スモールセコンド(Montblanc 1858 Manual Small Second)」(上写真 右)もブルー文字盤が美しいモデルです。こちらの販売価格は400,000円(税別)。
パネライも「ブルーダイアル(Blue Dial)」シリーズを新展開
オフィチーネ パネライ(Officine Panerai)もルミノール1950、ラジオミール1940コレクションに、サンブラッシュ仕上げが施された濃いブルー「オーシャンブルー」のサンドイッチダイアルが美しい、「ブルーダイアル(Blue Dial)」シリーズ 4モデルを新たに追加しました。
詳しくは下記の記事で書いています。
ベル&ロス ヴィンテージ エアロナバル シリーズ
で、これは実際に買っちゃったやつ。ベル&ロスから今年発表された「ヴィンテージ BR 123 エアロナバル(Vintage BR 123 Aéronavale)Ref.BRV123-BLU-ST」。クロノグラフモデルの「ヴィンテージ BR 126 エアロナバル(Vintage BR 126 Aéronavale)Ref.BRV126-BLU-ST」もかなりいいです。
詳しくは下記のレビューをご覧ください。
番外: エンポリオ アルマーニ スイスメイド ARS3011
今年発表されたモデルではないんですが、今年気になって買ってしまったブルー文字盤をもうひとつ。
ここで挙げた以外にもブルー文字盤のモデルは今年沢山リリースされたと思いますが、ひとまずこの辺で。
そういえば、今年全面リニューアルされたヴァシュロン・コンスタンタン(Vacheron Constantin)のオーヴァーシーズ(Overseas)コレクションも、ブルーの文字盤の発色が素晴らしくて、お財布が許してくれるなら一度は手に入れてみたい素晴らしいモデルです。