この記事は「腕時計 Advent Calendar 2016」第3日目の記事です。
オリエント時計(現在はセイコーエプソン傘下)が展開する機械式腕時計ブランド「オリエントスター」は、1951年に「輝ける星」をイメージして誕生以来、国内生産に徹した高い生産技術とそのデザインで長年多くのファンを獲得してきました。
そのブランドの誕生から65周年を迎える今年、これを記念して、「オリエントスター 65周年記念限定モデル」が本数限定で発売されました。
記念限定モデルとして発売されたのは、オリエントスターのラインナップの中でも文字盤の9時位置に付けられた窓から見えるムーブメントが特徴的な「モダンスケルトン」をベースに、限定カラー(グレイッシュブルーとブラウンの2カラー)を採用し、立体感のある文字盤とストラップを組み合わせた2モデル。
グレイッシュブルーが700本、ブラウンが500本の限定販売。裏蓋にはオリエントスター65周年記念の欧文表記とシリアルナンバーが刻印され、限定モデル専用ボックスが付属します。
今回はこのうち、グレイッシュブルーの「オリエントスター モダンスケルトン(Orient Star Semi Skeleton)Ref.WZ0331DK」を購入したのでレビューしてみようと思います。
時計は専用のボックスに入っています。内側には「65th Anniversary Limited Edition」の表記。
この記念限定モデルの2カラーは、イタリアファッションにおける定番カラーコーディネート「アズーロ・エ・マローネ(Azzurro e Marrone)」がコンセプト。イタリア語で「アズーロ(Azzurro)」は「空色」、そして「マローネ(Marrone)」は「栗色」を意味します。
私が選択したグレイッシュブルーは、「アズーロ」、つまり空を連想させるブルーがコンセプトですが、主要カラー自体はネイビーで落ち着いた雰囲気。レザーストラップのコバの部分に鮮やかな青色が使われていて、いいアクセントになっています。
文字盤は立体的な作りになっていて、値段からは考えられない手の込んだ仕様になっています。インナーベゼル部分はパープルがあしらわれていてエレガントな印象になっています。
文字盤12時位置にはパワーリザーブ表示、6時位置にスモールセコンド、9時位置の窓からは時計の心臓部であるテンプを見ることができます。
リューズにはオリエントスターのロゴ。リューズを引くと秒針が止まる、所謂、ハック機能付きです。この角度から見ると立体的な文字盤のデザインがよくわかります。
ケースバックはシースルーバック仕様。「65th Anniversary」とシリアルナンバーが刻印されています。搭載されるムーブメントはオリエント社製「Cal.40S62」(24石、パワーリザーブ約40時間)。
尾錠にもオリエントスターのロゴ。ケースも尾錠もステンレススティール製です。ストラップは型押しのカーフストラップですが、ネイビーカラーで落ち着きのある印象。ただちょっと初期状態で堅いので、付け心地という面では馴染むまで少し時間がかかりそう。
定価は 78,000円(税別)。この価格で、このクオリティは素晴らしいと思います。10万円以下の予算で面白い時計をお探しの方にはいい選択肢かと思いますよ。