Frequency Feeling... - 機械式腕時計のファンブログ

ストラップ交換でお気に入りの腕時計をさらに自分好みに変えてしまおう

この記事は「腕時計 Advent Calendar 2016」第17日目の記事です。

私、気合いを入れて購入する価格帯の高級腕時計とは別に、数万円までで手に入る低価格帯の腕時計も、デザイン的に面白いなとか、好みだなと思った場合は結構購入します。

で、こういう低価格で気軽に買った腕時計の面白いところは、ストラップを交換したりして、自分好みにカスタマイズし、楽しむということが、かなり気軽にできるということ。そもそも低価格帯のモデルは、元から装着されているストラップがそんなに良いものではないですから、作りが安っぽかったり、装着感が悪かったりすることもあります。

そこで、ちょっと贅沢ではあるのですが、ストラップに少し奮発して良いものを購入すると、それだけでも腕時計の雰囲気が大きく変わり、オリジナルとはまた違った趣がでる場合もあります。

そこで今回は、私が過去にやったストラップ交換事例をいくつか挙げて、オリジナルと比べてみたいと思います。

ダイバーズウォッチ + レザー Nato ストラップ

ダイバーズウォッチは多くの場合、ケースの素材と同じ金属ブレスレットか、シリコンやラバーといった樹脂製のストラップが付属していることが多いと思います。もちろん、本来の目的で利用するならそれで良いと思いますが、ファッションアイテムとして使うのであれば、レザーストラップと組み合わせても面白いです。

とはいっても通常のストラップだとダイバーズウォッチの無骨なイメージとマッチしないこともありますので、ちょっとエイジング加工された、Natoタイプのレザーストラップと組み合わせてみた例が冒頭にも掲載した写真と下記写真。

Seiko SRP777 + レザー Nato ストラップ

セイコーダイバーズウォッチファンの中でも人気の高い、通称「サード(3rd)ダイバー」を復刻したという「SRP777」ですが、元々はラバーストラップが付属していたものを、レザー Nato ストラップに交換してみました。

使用したのは、フランス ABP 製の「Nato レザー エージド カーフ ストラップ 22mm ダークグレー」(下写真)。

Nato レザー エージド カーフ ストラップ 22mm ダークグレー

エイジング加工済みカーフレザーの一枚革を使用し、切りっぱなしで無骨な感じに仕上げたNatoタイプ ストラップは、カラーバリエーションも豊富で、色々な組み合わせが楽しめます。

ダイバーズウォッチの無骨なデザインと、エイジング加工されたレザーストラップがいい具合にマッチしていると思います。

同様に、過去にこのブログで紹介した、ヴァーグウォッチカンパニーの「Gry Fad」ですが、こちらにも同じストラップのライトグレーを合わせてみました。

ヴァーグウォッチカンパニー「Gry Fad」 + レザー Nato ストラップ

下記の記事でレビューを書いていますが、元々は金属製のブレスレットが付属、オプションでナイロン製のNatoストラップが付属していましたが、一旦、これにライトグレーのパーロンストラップを組み合わせてみました。


それでしばらく使っていたんですが、パーロンストラップってちょっと夏っぽいので、夏が終わったらストラップを変えたいなと思っていて、ちょうど同じNatoストラップで、レザーのもの、さらに文字盤などのデザインに合うライトグレーのラインナップがあったので、それを合わせてみたら良い感じになったという。

チープなストラップをグレードアップ

エンポリオ アルマーニが発表したハイブリッド スマートウォッチ「エンポリオ アルマーニ コネクテッド(Emporio Armani Connected)」を購入して使用していますが、1点、気になったのは標準で装着されていたレザーストラップがチープだったということ。まぁ価格を考えれば仕方ないというのと、個人的にシュリンクレザーのストラップがあまり好みじゃないというのもあるとは思うんですが。


そこで、このストラップを、ヒルシュ(Hirsch)製の「ルッカ(Lucca)22mm」に変更してみました。

エンポリオ アルマーニ コネクテッド + ヒルシュ ルッカ

ヒルシュ ルッカは伝統的な染め方をしたトスカーナの革を使用した、高級感あるレザーストラップ。厚みのある仕立てで比較的大きいケースサイズの時計にもマッチします。

エンポリオ アルマーニ コネクテッドはケースサイズが43mmとかなり存在感のあるサイズ。さらに私が購入したのはローズゴールドメッキの仕様だったので、ルッカの重厚な雰囲気が良くマッチします。ストラップを変えただけで、急に高級感が増しました。

ついでにDバックルに交換していますが、本体のローズゴールドとマッチするカラーがなくて、そこだけちょっと心残り。とはいえ、多少価格帯的にチープな腕時計でも、ストラップ交換で雰囲気を大きく変えることもできますので、オススメです。

文字盤やベゼルのカラーとコーディネートするのがコツ

オメガ スピードマスター シューマッハ Ref.3510.61 + ヒルシュ カーボン(レッド)

ストラップ交換をする際、まとまりがある感じにするコツは、文字盤やベゼルのカラーと、ストラップのカラーをコーディネートすること。わかりやすい例として、「オメガ スピードマスター シューマッハ(Omega Speedmaster Schumacher)Ref.3510.61」のストラップ交換例を。

元々このモデルには、赤いレザーストラップが付属しているモデルと、ステンレススティール製のブレスレットが付属するモデルのバリエーションがあるのですが、私が所有しているのは、ステンレススティールブレスレットのモデル。

あまり金属製のブレスレットが好きではない私は、早速ということでレザーストラップに変更しましたが、文字盤の赤にあわせて、赤いストラップを組み合わせています。

オメガ スピードマスター シューマッハ Ref.3510.61 + ヒルシュ カーボン(レッド)

使用しているのはヒルシュの「カーボン(Carbon)」。カラーバリエーションの中から赤を選択しています。

カーボンは、その名の通り、表皮が合成樹脂、裏材がラバーというスポーティなモデル。シューマッハモデルとの相性は最高です。

上で挙げた、ヴァーグウォッチカンパニー「Gry Fad」に組み合わせたストラップも、「Gry Fad」のベゼルカラーに合わせたライトグレーを選択しました。腕時計に象徴的なカラーが使われている場合は、そのカラーにストラップを合わせてあげると、あたかも元々そういうデザインだったというくらい、違和感なくマッチさせることができます。

黒の文字盤なんかは、どんなカラーのストラップでもマッチしたりするんですけどね。また、素材やカラーでカジュアルな雰囲気になったり、フォーマルな印象になったりしますので、その腕時計の利用シチュエーションにあわせてストラップを選んであげるとよいでしょう。

是非、ストラップ交換で、腕時計の楽しみをさらに広げてみてください。

あわせて読みたい

セイコー「スピリット」のナノ・ユニバースコラボレーションモデルのレビュー記事ですが、ストラップを標準のブラックナイロンストラップから、「007 ジェームズ・ボンド」カラーのストラップに交換した例を書いています。


オリエントスター 「モダンスケルトン WZ0331DK」 のストラップをヒルシュ社製「クロコグレイン」ブルーに交換下記事も下記で書いています。