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セイコー 「リクラフト シリーズ」(海外モデル)を大人買い、ストラップを交換して遊んでみた

セイコー(Seiko)が、海外モデルとして展開している「リクラフト シリーズ(Recraft Series)」は、1960年代~70年代をオマージュしたレトロなデザインが面白い魅力的なコレクションですが、残念ながら日本国内では正規に流通していません。

ムーブメントはソーラー式クォーツ、キネティック(Kinetic)、さらに機械式ムーブメントのラインナップが用意されていますが、全モデルとも、販売価格は概ね200ドル台~300ドル台、日本円にすると2万円~4万円程度の低価格帯に抑えられていて、機械式腕時計の入門用としても購入しやすく、海外ではとても人気の商品になっているようです。

で、今回その中から、機械式ムーブメントを搭載した「SNKN01」(上写真左)、「SNKN02」(上写真右)、「SNKN37」(上写真中央)の3モデルをまとめて大人買いしたので、簡単にレビューしてみたいと思います。

ちなみに、私は海外から直接購入しましたが、モデルによっては日本の Amazon や楽天市場で販売されていて、価格も安い場合がありますので、ご興味ある方は探してみるとよいかもしれません。

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セイコー リクラフト シリーズ

まずは購入したままの状態で各モデルを紹介してみましょう。

セイコー リクラフト シリーズ「SNKN01」

「SNKN01」(上写真)は、60年代~70年代を思わせる大型のクッションケース(43.5mmサイズ)に、サンレイ仕上げが施されたグレー(周辺がブラックのグラデーション)の文字盤と、レトロデザインのバーインデックスを組み合わせたモデル。

ライトブルーのミニッツサークルと、オレンジの秒針がアクセントになって、お洒落なデザイン。ブラックのレザーストラップが組み合わされ、定価は205ドル(日本円で約 23,000円程度)。

セイコー リクラフト シリーズ「SNKN01」

今回紹介する3モデルに共通ですが、ケースは前面と側面がヘアライン仕上げ、エッジとラグ部分がポリッシュ仕上げになっています。ケースバックは低価格セイコーオートマティックモデル定番のシースルーバック仕様ですが、防水性能は5気圧防水が確保されています。

リューズはねじ込み式リューズではなく通常のリューズ。1段引き出しでカレンダーの操作、2段引き出すと時刻合わせになります。秒針停止(ハック)機能は付いていません。

搭載されるムーブメントは、セイコー社製自動巻きムーブメント「Cal.7S26」(21石、21,600振動/時)、パワーリザーブ約40時間。センター秒針、3時位置にデイ・デイト表示が搭載されます。

手巻き機能は持ちませんので、使いはじめはゆっくり手で振ってあげると自動巻き機構によってゼンマイが巻き上がります。

セイコー リクラフト シリーズ「SNKN02」

続いてゴールドメッキのケースが特徴の「SNKN02」(上写真)。文字盤はベージュに近いシルバー、インデックスや針もケースにあわせたゴールド仕様になっていて、3本の中では最もラグジュアリーなデザインです。このモデルの定価は235ドル(日本円で約 27,000円程度)。

セイコー リクラフト シリーズ「SNKN02」の尾錠

このモデルはブラウンのレザーストラップが組み合わされますが、尾錠もケース同様にゴールド仕様になっています。

セイコー リクラフト シリーズ「SNKN37」

最後「SNKN37」(上写真)は、同じく大型のクッションケースに、ブルーの文字盤と大きめのアラビア数字インデックスを組み合わせたモデル。ブラウンのレザーストラップが組み合わされ、定価は205ドル(日本円で約 23,000円程度)。

「SNKN01」、「SNKN02」とは文字盤のデザインが異なっています。写真では文字盤のカラーが黒に近く見えると思いますが、実際には深いブルーで見る角度によって鮮やかなブルーの輝きが見えるサンレイダイヤルです。

ストラップをレザーの Nato ストラップに交換

下記の記事などでも書いていますが、ストラップを交換して色々自分好みに腕時計をアレンジするのも腕時計趣味の楽しみのひとつ。

特に低価格帯のモデルの場合、ストラップの質感や装着感が悪い場合が多く、ここをちょっといいやつに替えてあげるだけでも印象が大きく変わります。


ということで今回も早速ストラップを交換。ケースが大きめなのと、クッションケースということもあって、Nato ストラップが合うんじゃないかと想像。

さらにナイロンのペラペラのやつではなく、存在感のあるレザーの Nato ストラップを組み合わせてあげればいい感じになると思い、3本のレザー Nato ストラップを用意しました。

レザー Nato ストラップ

今回用意したストラップは上記写真の3本。左右の2本は、フランス ABP 製の「Nato レザー エージド カーフ ストラップ」。

カラーは全9色がラインナップされていて、選択肢が多いのもこのストラップの特徴。今回はその中から2色を選択しましたが、一番左が「ダークブラウン」、一番右が「ダークグレー」です。

実はこのストラップ、私の個人的なお気に入りで、前述したストラップ交換のススメ的な記事内でもセイコー「SRP777」やヴァーグウォッチカンパニー「Gry Fad」に装着して愛用しています。適度なエイジング加工がいい味を出しています。

なお、今回の3モデルは、ラグ幅が「24mm」ですので、該当するサイズを購入します。

写真の真ん中に写っているストラップは、左右の2本とは異なり、レザーにホーウィン社(Horween Leather Co.)のシェルコードバンを使用したちょっと贅沢な Nato ストラップでその名も「フルーコ ホーウィン シェルコードバン Nato」。

カラーは「ダークブラウン」、サイズは同じく「24mm」を選択しました。ベージュのステッチがいいアクセントになっています。

早速交換後の写真を下記に。

ストラップを交換した「リクラフト シリーズ」3モデル

文字盤のアクセントカラーに合わせて「SNKN01」には、少し青みがかって見える「ダークグレー」のレザー Nato ストラップを組み合わせ。

ゴールドのケースで少しラグジュアリーな「SNKN02」には、ストラップも深みのあるブラウンと質感が高級感を漂わせる、シェルコードバン Nato ストラップを選択。

「SNKN37」には、ブルーの文字盤にマッチする「ダークブラウン」カラーのレザー Nato ストラップを装着してみましたが、各モデルとも事前に想像していた通り、いい具合にコーディネートできたかなと思っています。

ストラップ交換後の写真ギャラリー

さらに写真を何点か。Instagram にも上げていますのであわせて掲載しておきます。

ストラップを交換した「SNKN01」

今回の3本の中では一番のお気に入りかもしれない「SNKN01」(上写真)。

ストラップを交換した「SNKN02」

ゴールドケースの「SNKN02」(上写真)もコードバンストラップのおかげで少しだけ高級感が出ました。インデックスや文字盤周辺にブラウンが使われているため、深みのあるダークブラウンのコードバンストラップがいい具合にマッチしています。

「SNKN02」に装着したコードバンストラップの裏側

コードバンストラップの裏側(上写真)にはホーウィン社の刻印が。ホーウィン社は、アメリカで1905年に創業した老舗ブランド。100年以上の永きに渡り、最高級の皮革を作る事でその名声を高めてきた一流ブランド。特に同社のシェルコードバンは、最高級の馬革として知られています。

ストラップを交換した「SNKN37」

「SNKN37」(上写真)もダークブラウンのレザーストラップでいい感じに。ブルー文字盤の腕時計には、ブラック、あるいはダークブラウンなどの少し濃いめの色のストラップを合わせてあげると高級感がでます。

適度にエイジング加工が施されたレザーストラップですので、レトロなデザインと相まってとても良い雰囲気に仕上がりました。

セイコー リクラフト シリーズ 3モデルの総評

低価格帯のモデルですので、ケースの仕上げなどは多少荒さも目立ちますし、ケースバックから見えるムーブメントもチープですが、この価格帯のモデルにその辺を期待しても仕方ありませんので、そこは割り切って楽しむのがよいと思います。

とはいえ、安心のセイコー社製ということもあって、ムーブメントも外装も価格帯のわりにはしっかりとした作りですし、「Cal.7S26」は耐久性にも定評のあるムーブメントですので、安心して使い倒せると思います。何よりも2、3万円で購入できるというのがありがたいところ。コストパフォーマンスは最強の部類に入ると思います。

デザイン的にはレトロなデザインがお好みの方には刺さるんじゃないでしょうか。ケースサイズが44mmクラスと大きいですので、フォーマルな場には全く向きませんが、カジュアルなファッションに合わせて色々と付け替えたり、今回のようにストラップを交換して遊んだりするには最適なモデルだといえます。

ファッションアイテムとして、気軽に使える機械式腕時計、さらに日本ではあまり人とかぶらない個性的なデザインの腕時計が欲しいという方にはよい選択肢になると思いますよ。

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