「バーゼルワールド(Baselworld)2017」に先駆け、セイコー(Seiko)は、エナメル(琺瑯)ダイアルを採用した新しいコレクションを、同社の基幹コレクションである「プレサージュ」に加えることを発表しました。
まだ日本での正式なプレスリリースはされていないようですが、海外のセイコー公式サイトでは「プレサージュ エナメル コレクション」としてアナウンスされています。
昨年、2016年のバーゼルワールドにて、セイコーは「プレザージュ」コレクションのプレステージラインとして、「琺瑯(ほうろう)ダイヤル」仕様の「SARK001」を発表しました(この「SARK001」は私も一目惚れして購入したので、下記の記事でレビューを書いています)。そこで好評だった琺瑯ダイヤルを、今年は通常ラインのプレサージュでも楽しめるようになるということですね。
セイコー プレサージュ エナメル コレクション
今回発表されたのは全4モデル。正式には2017年3月23日(木)に開幕する「バーゼルワールド 2017」にて発表されるとのことですが、各モデルの概要は下記の通りです。なお、発売開始は2017年の9月頃を予定とのこと。
自動巻きクロノグラフ「SRQ023」(上写真左)
搭載されるムーブメントは自動巻き「Cal.8R48」(34石、28,800振動/時)、パワーリザーブ約45時間。カラムホイールと垂直クラッチを採用した国内生産のクロノグラフムーブメント。センタークロノグラフ針、3時位置にスモールセコンド、6時位置に12時間積算計、9時位置に30分積算計を搭載。
全4モデルに共通ですが、ケースはステンレススティール製で防水性能は10気圧(後述する「SPB049」のみ5気圧防水)。4,800A/mの耐磁性能により、日常生活で使用するにも安心かつ十分な性能を誇ります。ケースバックはシースルーバック仕様。
美しいホワイトの琺瑯ダイアルにブルーの針の組み合わせがエレガント。大きめのローマ数字インデックスは1895年にセイコー(当時は精工舎ですが)が初めて発表した国産の懐中時計「タイムキーパー(Time Keeper)」へのオマージュになっていますが、深みのある琺瑯のホワイトと相まって高級感のあるフォーマルな雰囲気になっています。
「SRQ023」のケースサイズは42mm。発表されている予定販売価格は 2,650ユーロ(日本円で約 320,000円)です。
パワーリザーブ表示搭載 自動巻き「SPB045」(上写真中央左)
搭載されるムーブメントは自動巻き(手巻き機能付き)「Cal.6R27」(29石、28,800振動/時)、パワーリザーブ約45時間。シンプルな3針に加えて、6時位置にサブダイアル形式の日付表示、9時位置にレトログラード方式のパワーリザーブ表示が搭載されます。
ケースサイズは40.5mm。発表されている予定販売価格は 1,300ユーロ(日本円で約 156,000円)です。
自動巻き「SPB047」「SPB049」
自動巻きムーブメント「Cal.6R15」(23石、21,600振動/時)、パワーリザーブ約50時間を搭載したシンプルな3針モデルが2モデルラインナップ。
40.5mmサイズのラウンド型ケースを採用した「SPB047」(上写真中央右)と、縦46.0mm × 横35.9mmサイズのトノー型ケースを採用した「SPB049」(上写真右)ですが、発表されている予定販売価格は「SPB047」が 1,100ユーロ(日本円で約 13,2000円)、「SPB049」が 1,300ユーロ(日本円で約 156,000円)となっています。
全4モデルとも、ブラックのクロコダイルストラップ(サイドにプッシュボタンの付いた三折れ式のDバックル仕様)が組み合わされます。
エントリーモデルの価格帯で、日本の匠の技が光る美しい琺瑯ダイアルを楽しめるモデルとして、世界的にも非常に注目度の高い新作となりそうです。