先日、ブルームバーグが最初だったと思いますけども、急にニュースとして取り上げられて界隈がざわざわしたロレックス(Rolex)の認定中古取扱い開始。
ロレックスは中古の同社製品を販売する認定ディーラー向けに時計が本物であることを証明する鑑定書の発行を開始する。自社製品に対する管理を強化する格好で、200億ドル(約2兆7000億円)規模に上る中古高級時計市場の一新につながりそうだ。
ロレックスのウェブサイトの発表によると、同社が本物と認定した中古時計については、スイスのディーラー、ブヘラが最初に欧州の店舗で販売を開始する。
他のロレックス認定ディーラーも2023年春からこのプログラムへの参加が可能になる。ロレックスによると、新品を小売価格を上回る価格で販売する転売業者を阻止するため、認定の対象となるのは製造から少なくとも3年の時計のみとなる。
内容的には製造から3年以上が経過した時計のみが対象で、ロレックス認定中古時計であることを示す「Rolex Certified Pre-Owned」タグを付けた上で、新たに購入から2年間の国際保証付きで購入できるというもの。他ではすでに認定中古の取扱いをしているブランドもありますが、ロレックスで提供開始されるインパクトは大きそうです。
写真は「ロレックス認定中古時計 - ロレックス®」から引用
日本での認定中古プログラム開始は不透明
ちょうど Watch LIFE NEWS(POWER Watch)さんで本件が取り扱われていて、専門誌さんの方が詳しいのでそちらの記事を紹介しますが、日本での認定中古プログラムの提供についてはまだわからない点が多いみたいです(一応、今回認定中古の提供が開始されたとされるスイス、オーストリア、ドイツ、フランス、デンマーク、イギリス以外の国でも、2023年春頃より順次開始という案内はされているようですが)。
また、日本におけるロレックスの販売事情を考えると海外と同じようには展開されないのではないかということも書かれています。詳しくは下記の記事を参照してください。
個人的には現状のロレックス(一部人気モデル)における正規店以外でのプレミアム価格は行きすぎてる感がありますし(あそこまでバブルっぽくなると全く買う気が起きない)、だからといって正規店は常に在庫切れで普通の人が買いたいと思って買えるような状況でもなく、結果私なんかはここ数年ロレックス自体への興味がなくなってた状態です。いいなと思ってもどうせ買えないってなったら普通の人は多分興味なくなるもんです。
新品商品のプレミアム価格は中古市場とは直接関係なく、単にロレックス自体の供給能力の問題ですから仕方ないですけども、認定中古がある程度適正な価格で販売されるのであればそれがひとつの基準になるかもしれませんので、日本でも展開されることを期待したいなと思います。