セイコーは2016 Baselworld(バーゼルワールド)にて、同社の機械式時計ブランド「セイコー プレザージュ」のプレステージラインとして、2モデルの限定仕様を発表しました。
- 100年を超える腕時計づくりの伝統を継承する機械式ウオッチブランド「セイコー プレザージュ」が、グローバル展開を開始 ~ 国産初の腕時計「ローレル」をクロノグラフとしてリデザインした限定モデル2機種を発売 ~ - セイコーウオッチ株式会社
- セイコー自動巻60周年記念限定モデル - プレザージュ
今回発表された「セイコー プレザージュ プレステージライン」、2モデルは、1913年(大正2年)にセイコーが発表した国産初の腕時計「ローレル」の意匠を踏襲しつつ現代風にリファインしたクロノグラフ搭載モデル。
ムーブメントには自動巻(手巻きも可能)クロノグラフキャリバー「8R48」(34石 28800振動/時)を搭載。パワーリザーブは45時間。ケースは42mmのステンレススティールケース。シースルーバック仕様。10気圧防水とJIS耐磁時計1種相当の耐磁性能を持ちます。
限定モデルの特徴はそのダイヤル。2種類の特別なダイアルが用意されています。
1つは「琺瑯(ほうろう)ダイヤル」(SARK001 / 下写真)。琺瑯職人、横澤満(よこざわ みつる)氏の監修により作成される高品質な琺瑯ダイアルは独特の深みのある白色が美しい高級腕時計にふさわしいダイアル。このモデルにはブラウンのクロコダイルストラップが組み合わされます。
もう1つは日本ならではの「漆ダイヤル」(SARK003 / 下写真)。漆芸家、田村一舟(たむら いっしゅう)氏の監修により仕上げられる漆ダイアルは、希少、かつ高品質な国産漆を使用し、無限の奥行きを感じさせる艶やかな漆黒が素晴らしいダイアルになっています。こちらはブラックのクロコダイルストラップが組み合わされます。
限定モデルの特別仕様として、竜頭には初代自動巻モデル「オートマチック」のダイヤルに印されていた抑揚のあるSマーク、通称「蛇S(ヘビエス)」が、また、裏ぶたにはシリアルナンバーと「Limited Edition」の文字が印されています。また、ムーブメントの回転錘には特別に金色を採用し、桐製の専用ボックスにおさめられています。
両ダイアルともに世界限定1000本。2016年9月9日発売。「琺瑯ダイヤル」(SARK001)が250,000円(税別)。「漆ダイヤル」(SARK003)が280,000円(税別)と、この品質のモデルとしては非常に手に入れやすい価格帯となります。
同じような仕様でスイスの腕時計ブランドなら軽く50、60万円は超えてくる気がします。国産腕時計に価格競争力がないのか、それとも良心的なのかわかりませんが、とにかく買いの1本ではないでしょうか。