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H.モーザー、Apple Watchへのアンサーウォッチ「スイス アルプ ウォッチ」の新作、「スイス アルプ ウォッチ S」を発表。通常ラインナップとして展開

H.モーザー スイス アルプ ウォッチ S

H.モーザー(H.Moser & Cie.)は「Swiss Alp Watch S (スイス アルプ ウォッチ S) Ref.5324-0201」を発表しました。

H.モーザーの「スイス アルプ ウォッチ」は、Appleが2015年4月に発表したスマートウォッチ、「Apple Watch」に対する機械式腕時計業界からのひとつの回答として、2016年のSIHHで発表され、話題となった機械式腕時計。

「Apple Watch」のケースデザインを模したデザインながら、ムーブメントはH.モーザー自社開発・製造による手巻き機械式ムーブメント「Cal.HMC.324」(パワーリザーブはなんと100時間)を搭載し、ケース素材はK18ホワイトゴールドを採用した、見た目以外は全く別物の、スイスのマニュファクチュールブランドが本気で作ったモデル。世界限定50本、300万円という価格でしたが、瞬時に完売し、話題となりました。

この初代「スイス アルプ ウォッチ」の発表から1年半、先日発表された Apple Watch の第2世代となる「Apple Watch Series 2」の発表とあわせて、H.モーザーも第2世代を発表。それが今回紹介する「スイス アルプ ウォッチ S」です。「S」は「スマート」の意味とのこと。

引き続き、「Apple Watch」をオマージュした、柔らかく丸みのあるコーナーを持つK18ホワイトゴールド製の長方形ケースに、曲線エッジを持ったサファイヤクリスタルガラスが組み合わされ、美しい外観を形取ります。さらに美しいグラデーションが特徴の「フュメ」と呼ばれる独特ダイアルは、神秘的なミッドナイトブルーカラーが深みのある光沢を放ち、一層の高級感を演出します。

ストラップにはブラックのアリゲーターストラップが組み合わされ、ブルーのダイアルと良いマッチング。バックル素材もK18ホワイトゴールドとなります。

搭載されるムーブメントは、初代アルプ ウォッチ同様、手巻きの自社製ムーブメント「Cal.HMC.324」(27石、18,000振動/時)。パワーリザーブは100時間(約4日間)。6時位置にスモールセコンドを搭載する3針モデル。ケースはシースルーバック仕様で、美しいムーブメントを視認することができる他、パワーリザーブ表示を搭載。

H.モーザー スイス アルプ ウォッチ S

販売価格は初代同様に3,000,000円(税別)ですが、今回のモデルは前回のような限定モデルではなく、通常のラインナップとして加わります。

個人的にスマートウォッチは機械式腕時計に対する脅威にはならないと思っていて、各ブランドが対抗心を表す必要もないのかなとは思うのですが、一瞬Apple Watchに見えて、よく見ると高級機械式腕時計という遊びは、お金持ちには楽しいかもしれませんね。一般人にとってはほいほい買えるような価格帯のモデルではないので実感ないですけども。