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いつかは手に入れてみたい憧れの腕時計ブランド - その1 「ウルバン ヤーゲンセン(Urban Jürgensen & Sønner)」

この記事は「腕時計 Advent Calendar 2016」第6日目の記事です。

腕時計好きの間では知名度が高くても、一般には全く知られていない腕時計ブランドというのは多いものです。

ロレックス(Rolex)やオメガ(Omega)、パネライ(Officine Panerai)くらいまでは多くの人が知っていても、3大ブランドと呼ばれ、時計好きの間では知らない人がいないと思われるパテックフィリップ(Patek Philippe)やオーデマ ピゲ(Audemars Piguet)、ヴァシュロン・コンスタンタン(Vacheron Constantin)、あるいは長い歴史を誇り、時計史にその名を刻む名ブランドであるブレゲ(Breguet)やA.ランゲ&ゾーネ(A. Lange & Söhne)について知っているという一般人は恐らくほとんどいないのではないでしょうか。

そんな中でも 「ウルバン ヤーゲンセン(Urban Jürgensen & Sønner)」は、この「時計好きの間での知名度や評価」と「一般的な知名度」の落差ではトップクラスになるのではないかと個人的に思うブランド。同時にいつかは手が届いたらいいなと思う憧れの腕時計ブランドのひとつです。

創業者、ウルバン・ヤーゲンセン(Urban Jürgensen)氏がブランドを立ち上げたのが1773年とのことなので、現在までに200年以上、もう少しで250年というとんでもない歴史を誇るブランド。歴史が古いことで、懐中時計の方に名品が多く、アンティークファンの間では垂涎のブランドではありますが、現行モデルについても昔から変わらぬ品質へのこだわりを継承し続け、時計好きをうならせるモデルを数多く生み出し続けています。

厳選された素材だけを用い、極限までの手間暇をかけて作り込まれるムーブメントと外装。伝統的な手仕上げの美しさは腕時計好きなら一度は手にしてみたいと思わせるブランドです。年間生産数が100本未満ということで、その金額はもとより、手に入れること自体が非常に難しいブランドでもあります。

ウルバン ヤーゲンセン(Urban Jürgensen & Sønner)

今年、新たに発表された「ジュール コレクション(Jules Collection)」は、創業者ウルバン氏の息子さんの名前を冠した新コレクション(上写真右)ですが、ダイアル(文字盤)には「グレナージュ(Grenage)」と呼ばれる、今ではほとんど見られなくなった伝統的な技法が採用されています。

グレナージュ ダイアル

銀のダイヤルに、ラッカーを塗り重ねて研磨した上で、銀や塩などを混ぜた特別な素材(これの詳しい中身は秘密らしいです)を文字盤に塗り重ねることで、独特の質感を持った美しい仕上げが実現します。

ホワイトゴールドケースの「リファレンス 2340 WG(Reference 2340 WG)」は、国内販売価格 5,700,000円(税別)です。

ウルバン ヤーゲンセンといえば、その驚異的なまでに緻密なギョーシェ彫りがやはり個人的には愛でるポイントかなと思いますので、「Reference 1142」シリーズ(下写真左 / 写真は「リファレンス 1142C CS プラチナ(Reference 1142C CS Platinum)」)、あるいはムーンフェイズ搭載モデルの「リファレンス 10(Reference 10)」(下写真右)なんかは憧れのモデルだったりします。

Reference 1142C CS Platinum / Reference 10

一生かけて手が届くかはわかりませんけども、いつかは、と思っているだけでも頑張ろうっていう活力にはなりますからね(笑)

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