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SIHH 2017 で発表予定の気になるモデルを先取り - ブロンズケースのワンプッシュクロノグラフ「モンブラン 1858 クロノグラフ タキメーター リミテッドエディション 100 ブロンズ」

モンブラン 1858 クロノグラフ タキメーター リミテッドエディション 100 ブロンズ

この記事は「腕時計 Advent Calendar 2016」第11日目の記事です。

SIHH(Salon International Haute Horlogerie / 国際高級時計サロン)は、通称ジュネーブサロンと呼ばれ、スイスのジュネーブで毎年開催される大規模な腕時計見本市。

リシュモン(Compagnie Financière Richemont SA)グループを中心に、カルティエ(Cartier)、オーデマ ピゲ(Audemars Piguet)、A.ランゲ&ゾーネ(A. Lange & Söhne)、ボーム&メルシエ(Baume & Mercier)、グルーベル・フォルセイ(Greubel Forsey)、IWC(IWC Schaffhausen)、ジャガー・ルクルト(Jaeger-LeCoultre)、モンブラン(Montblanc)、パネライ(Officine Panerai)、パルミジャーニ・フルリエ(Parmigiani Fleurier)、ピアジェ(Piaget)、リシャール・ミル(Richard Mille)、ロジェデュブイ(Roger Dubuis)、ヴァシュロン・コンスタンタン(Vacheron Constantin)、ヴァンクリーフ&アーペル(Van Cleef & Arpels)などの各ブランドをはじめ、リシュモングループ外からも独立時計師などが出展。

世界各国から、15,000人以上の来場者と、1,500人を超えるジャーナリストが集まり(SIHH 2016 実績)、多くの取材、商談などが行われる一大イベントです。

SIHH は例年、新年早々の1月に開催されます(来年開催の SIHH 2017 は、2017年の1月16日~20日に開催される予定)が、それに先駆けて、年末が近くなると、出展予定の各ブランドは「プレ SIHH(Pre-SIHH)」などと呼ばれる事前発表を、腕時計関連メディア関係者や、商談対象となるバイヤーさんなどを相手に始めます。

そんな、プレ SIHH において、モンブラン(Montblanc)が発表した限定モデルが、個人的にものすごく気になったのでピックアップしてみたいと思います。

モンブランからヴィンテージルックの限定クロノグラフ

そのモデルは、モンブラン(Montblanc)の「1858」コレクションに新たに追加される、限定100本、ブロンズケースを採用したヴィンテージデザインのワンプッシュクロノグラフ、「モンブラン 1858 クロノグラフ タキメーター リミテッドエディション 100 ブロンズ(Montblanc 1858 Chronograph Tachymeter Limited Edition 100 Bronze)Ref.116243」。

モンブラン 1858 クロノグラフ タキメーター リミテッドエディション 100 ブロンズ

写真は「Introducing: The Montblanc 1858 Chronograph Tachymeter Limited Edition In Bronze For SIHH 2017 (Live Pics, Pricing)」から引用 - Photo by Hodinkee

モンブランというと万年筆のイメージが強いと思いますが、名門腕時計・ムーブメントメーカー「ミネルバ」を傘下に置き、近年は時計作りについても、元ジャガー・ルクルトのCEOとして辣腕を振るったジェローム・ランベール氏のもと、精力的に活動しています。

モンブランの「1858」コレクションは、その名門「ミネルバ」が築いた伝統を今に受け継ぐコレクション。ミネルバが1858年の創業以来に世に送り出してきた伝説的なウォッチ製造の精神を踏襲しつつも、そこに現代の技術を交え、最新の精度・耐久性を持たせた機械と、ヴィンテージ感あふれる外装デザインを兼ね備える形で見事に復活させたコレクション。

そのコレクションに今回追加される「クロノグラフ タキメーター リミテッドエディション 100 ブロンズ」は、わずか100本の限定生産という特別モデルで、その一番の特徴はブロンズ製のケースを採用していること。44mmサイズのブロンズケースは、エイジングによってブロンズ独特の変色「緑青(ろくしょう)」が期待でき、使い込むほどに味のある趣を見せてくれると思います。

クラシカルなデザインのリューズは、クロノグラフのプッシュボタンが一体化されたもの。ケースバックはシースルーバック仕様で、ミネルバ製ムーブメントを楽しむことができます。3気圧防水。

ヴィンテージな雰囲気を漂わせるホワイトの文字盤に、アラビア数字のインデックス、タキメーター。これまたヴィンテージな雰囲気が素晴らしいブラウンのアリゲーターストラップが組み合わされます。

搭載されるムーブメントは、ミネルバ製、手巻きクロノグラフ「Cal.MB M16.29」(22石、18,000振動/時間)、パワーリザーブは約50時間。9時位置がスモールセコンド、3時位置に30分積算計を搭載。センタークロノグラフ針。

ミネルバ製、手巻きクロノグラフ「Cal.MB M16.29」

写真は「Introducing: The Montblanc 1858 Chronograph Tachymeter Limited Edition In Bronze For SIHH 2017 (Live Pics, Pricing)」から引用 - Photo by Hodinkee

日本での販売価格はまだ発表されていませんが、海外の腕時計専門サイトからの情報ですと 27,500ユーロとのことで、現在の為替レートで日本円に換算すると約336万円。

以前、下記の記事で、同じモンブラン 1858 コレクションに追加された「モンブラン 1858 クロノグラフ タキメーター リミテッド エディション ブルーダイヤル」を取り上げましたが、この限定モデルのデザインを踏襲した、通常ラインナップとして、シンプルな2針モデルも同時にラインナップされています。


今回のブロンズモデルも、同様に通常モデルがラインナップされると思われますので、そちらであれば40万円前後の比較的購入しやすい価格帯で発売されるのではないかと思います。

ちなみに、一足先にK18レッドゴールドケースにブラックの文字盤を組み合わせた100本の限定モデル、「モンブラン 1858 クロノグラフ タキメーター リミテッドエディション 100」も発表されています。