この記事は「腕時計 Advent Calendar 2016」第24日目の記事です。
腕時計趣味をお持ちの方ならご存知の方も多いかもしれませんが、高級時計の世界的なオンライン取引サイトとして「Chrono24(日本語版サイト)」というサイトがあります。世界中の国々から販売業者、個人問わず出品された数十万点の高級腕時計が常に掲載されていて、世界中から購入することができます。
このChrono24が、「Chrono24 Magazine」というブログ的なコンテンツを英語のみですが提供しています。そこで「高級腕時計ブランドの平均販売価格トップ10」という記事が年末に公開されていましたので、取り上げてみたいと思います。
冒頭で掲載した画像は上記記事からの引用です。基本的にはこの画像で、この記事内で言いたいことはほぼすべて表せてしまっているんですけども、下記に簡単にまとめてみたいと思います。
ロレックスは全体の第6位
まず恐らく取引される量としては最も多いんじゃないか(実際にブランド名で検索すると飛び抜けて登録数が多いです)と思われる「ロレックス(Rolex)」についてですが、2016年にChrono24に掲載されたすべてのロレックス(新品 / 中古)の平均価格は「7,967ユーロ」、日本円にすると「約 97.7万円」とのこと。平均販売価格でいうと、トップ10中の6位という順位でした。
ロレックスの場合、売れ筋の商品はそれ程高額な価格帯ではないですし、中古品も混ざるとこのくらいというのはなんとなく実感としてわかりますね。もちろん金無垢やプラチナモデルなどの高額モデルや、プレミアが付いた高額なものもあると思いますが、数からすればそれ程多くなく、現行モデルの新品 / 中古品や、1~2世代前の(普通の)中古品が多く掲載されているということなのでしょう。
第1位はさすがのパテックフィリップ
さて、トップ10に名前が挙がったブランドの中で、最も平均販売価格が高かったのは、さすがと言いますか、「パテックフィリップ(Patek Philippe)」で、平均「38,073ユーロ」。日本円にすると「約 466.9万円」。ロレックスの平均販売価格の約5倍近い価格になりました。
2位は「オーデマ・ピゲ(Audemars Piguet)」。平均販売価格「34,540ユーロ」(日本円で約 423.5万円)ということで、パテックフィリップとオーデマ・ピゲという、3大ブランドの中の双璧が1位-2位で頭ひとつ飛び抜ける平均価格になっています。
3位は「ウブロ(Hublot)」で平均販売価格「17,199ユーロ」(日本円で約 210.8万円)、4位は「ジャガー・ルクルト(Jaeger-LeCoultre)」で平均販売価格「13,021ユーロ」(日本円で約 159.6万円)、5位は「IWC」で平均販売価格「8,891ユーロ」(日本円で約 109万円)と続きます。
トップ10の中で最も手ごろな価格で販売されているのは「タグ・ホイヤー(Tag Heuer)」。平均販売価格は「2,550ユーロ」(日本円で約 31.3万円)とのこと。
このデータ、新品 / 中古品の比率や、出品件数のデータがないですし、平均も単純な平均値で、中央値や最頻値もわかるとより一層ブランドごとの傾向がわかると思いますが、そこまで細かいデータはさすがに期待しても仕方ないですね。
とはいえ、もし欲しいと思っている腕時計ブランドがある場合、大体平均するとこのくらいの購入資金が必要という目安にはなるかもしれません。