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オメガから「スピードマスター アラスカ プロジェクト Ⅲ」(1978年)の復刻モデルが限定2012本で登場

オメガ スピーディ チューズデー 限定モデル

著名な腕時計関連メディア「FratelloWatches」が2012年に始めた「#SpeedyTuesday」ハッシュタグは、その名の通り、毎週火曜日にオメガ(Omega)のスピードマスター(Speedmaster)のアイコニックな1本を取り上げて紹介する企画でした(今までに公開された「SpeedyTuesday」記事はこちらで確認できます)。

このハッシュタグはその後多くのスピードマスターファンの間でも人気になり、火曜日にこのハッシュタグを付けて自分のお気に入りの1本をSNSなどに投稿する流れへと発展していきます。

そして、このハッシュタグのスタートから5年目を迎えた今年、オメガはこのハッシュタグ、およびオンラインコミュニティにおける「SpeedyTuesday」活動の5周年を記念した限定モデル、「スピードマスター "スピーディ チューズデー" リミテッド エディション(Speedmaster "Speedy Tuesday" Limited Edition)Ref.311.32.42.30.01.001」を、そのハッシュタグがスタートした年にちなみ、2012本限定で発表しました。

ベースモデルは「スピードマスター アラスカ プロジェクト Ⅲ」

今回の限定モデルのベースになっているのは、オリジナルモデルが1978年に発表されている「スピードマスター アラスカ プロジェクト Ⅲ(Speedmaster Alaska Ⅲ)」。宇宙空間でも読み取りやすく、反射のないウォッチという要望に応えるため採用されたマットなヘアライン仕上げのステンレススティール製ケース、視認性の良い「ラディアル サブダイアル」という特徴を再現しています。

さらに今回の限定モデルのデザインにおける大きなポイントは、所謂「逆パンダ」ダイアルの復活でしょう。1966年に初登場した「逆パンダ」ダイアルを復刻した今回の限定モデルは、ブラックのダイアルとホワイト(正確には「ホワイトオパーリンシルバー」)のサブダイアルの組み合わせになっています。

ベゼルはこれも反射を抑えるためにマットブラック仕様になったアルミニウム製のベゼル。タキメータースケールは500km。ダイアル上に配置されるオメガロゴはヴィンテージタイプ。

オメガの公式 Instagram でもいくつか今回の限定モデルについて投稿されていますので下記にピックアップしてみます。

逆パンダダイアルと、ヴィンテージな雰囲気のブラウンレザーストラップが相まってかなり良い感じです。

今回の限定モデルには交換用 Nato ストラップが付属していて、交換することで下記のような感じでイメージを変えることもできます。

搭載されるムーブメントは手巻き「Cal.1861」

今回の限定モデルに搭載されるムーブメントは、手巻き「Cal.1861」(18石、21,600振動/時)。グリュシデュール製テンワ、緩急針と調整用偏心錘による調速機構にカム式クロノグラフ制御、パワーリザーブ約48時間。これは現行スピードマスター プロフェッショナル(Speedmaster Professional Moonwatch)に搭載されているムーブメントです。

ケースバックにはおなじみのシーホースエンブレムが刻印され、その周囲には「Speedy Tuesday Anniversary - A Tribute To Alaska Project Ⅲ」の文字と限定エディションを示す、シリアルナンバーが刻印されます。

オメガ スピーディ チューズデー 限定モデル

特製ケースに、交換用ストラップ、ベルト交換工具(バネ棒はずし)がセットになって提供されます。前述したとおり、限定2012本。

昨日発表されて、オンラインでの予約受け付けが可能になっていましたが、数分で予約は瞬殺されたようですので、恐らく上級顧客さん以外は購入が難しいと思いますけども、面白い限定モデルだと思います。

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