写真は「Vacheron Constantin Les Cabinotiers Celestia Astronomical Grand Complication 3600 Watch」から引用 - Photo by aBlogtoWatch
SIHH 2017がいよいよ本日より始まりましたが、早速ヴァシュロン・コンスタンタン(Vacheron Constantin)からとんでもない1本が発表されました。その名も「レ・キャビノティエ セレスティア アストロノミカル グランド コンプリケーション 3600(Les Cabinotiers Celestia Astronomical Grand Complication 3600)Ref.9720C/000G-B281」
SIHH 開催前にヴァシュロン・コンスタンタンの公式 Twitter アカウントが下記のティーザー動画をツイートしていまして、何らかすごいのがくるらしいぞと期待していましたが、発表されたのは全部で23個の複雑機能を搭載した、超絶グランドコンプリケーションでした。
A shining new addition to the watchmaking galaxy soon to be revealed. #VCSIHH pic.twitter.com/sQeZVrG4fr
— Vacheron Constantin (@Vacheron1755) January 9, 2017
昨年、腕時計ではありませんが、ヴァシュロン・コンスタンタンが発表した懐中時計「リファレンス 57260」は、8年以上の歳月を費やし、57個のコンプリケーションを搭載した「世界一複雑な時計」として世界中を驚かせました。
今回はそれと同じことを腕時計で挑戦した形になりますが、今回の「レ・キャビノティエ セレスティア アストロノミカル グランド コンプリケーション 3600」は、「Astronomical」(アストロノミカル / 天文学)という名が示す通り、天文学的情報を表示するための機能をこれでもかと詰め込んだ、超複雑天文腕時計です。
写真は「Vacheron Constantin Les Cabinotiers Celestia Astronomical Grand Complication 3600 Watch」から引用 - Photo by aBlogtoWatch
K18ホワイトゴールドを採用したケースのサイズは直径45mm、厚さは13.6mm。この限られたスペースに搭載されるムーブメントは、新開発の手巻き「Cal.3600」(64石、18,000振動/時)。6バレル(香箱×6)でなんと3週間のロングパワーリザーブを誇ります。
514のパーツで構成されるこのムーブメントは、直径36mm、厚さは8.7mmに抑えられていますが、このサイズの中に23個ものコンプリケーションを搭載するため、5年もの歳月をかけて開発が行われたとのこと。
複雑機構が所狭しと搭載
「レ・キャビノティエ セレスティア アストロノミカル グランド コンプリケーション 3600」に搭載されている主な機能を挙げてみましょう。多くは天文時計に見られる表示が占めていますが、下記のようになります。
時針・分針・太陽時
通常の時計でいう時針、分針に加えて、ゴールドの針は太陽時を示します。
パーペチュアルカレンダー & ムーンフェイズ
- 曜日、および月を表示する窓が12時と1時の間に、さらに2時位置には閏年表示
- デイト表示は、3時位置にあるサブダイアル
- 4時位置には季節表示、春分、秋分、夏至、冬至、黄道十二星座の表示
- 6時位置に日の出日の入り時刻の表示と一日の昼と夜の長さを表示
- 9時位置にはムーンフェイズ(月齢表示)
- 10時位置には太陽と月、地球の位置関係を示す3Dモデルと、潮の満ち引きを示す潮汐表
ケースバックは天球図
- ケースバックは全面が天球図、および恒星時時計
- ケース外周にはパワーリザーブ表示
ちょっと訳がわからないくらいの機能が詰め込まれています。
このヴァシュロン・コンスタンタン渾身のグランドコンプリケーションは、お値段ちょうど100万ドル。日本円にすると、現在の為替レートで約1億4,000万円程になります。