セイコー（Seiko）が海外展開している「5スポーツ（5 Sports）」コレクションは、低価格ながら若者ウケしそうな豊富なデザインで展開される人気コレクション。
1960年代後半に若者向けの低価格機械式腕時計コレクションとしてスタートし、国内はもとより世界中で大人気となった「5スポーツ」も、低価格帯におけるクォーツ式腕時計の普及によって徐々に需要は薄れ、現在では主に海外向けに販売されるのみになってしまいました（一部国内向けモデルも発売されています）。
ちなみに60年代～70年代に発売されたヴィンテージ「5スポーツ」は私が専門的にコレクションしているシリーズですが、このコレクションについては下記のページでまとめています。すでに何度か紹介済みですが。
話を戻しましょう。
海外モデル中心となった現在の「5スポーツ」、とはいえ国内でも並行輸入品は手に入れやすいことや、その豊富なデザインバリエーションで、機械式腕時計を手軽に楽しむには面白いコレクションになっています。そこで今回は、そんな「5スポーツ」の中から、アクリル加工されたベゼルが特徴的な「Ref.SNZH53JC」を取り上げてみたいと思います。
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まずストラップ交換をする前、ノーマルな状態の「Ref.SNZH53JC」を見てみましょう。同デザインでいくつかのカラーバリエーションが存在しますが、この「Ref.SNZH53JC」はブルーのダイアルとベゼルを持ったモデル。
他に、ブラック文字盤に同じくブラックのベゼルを持った「Ref.SNZH55JC」、ブラック文字盤とベゼルに、ゴールドのインデックスや針を組み合わせた「Ref.SNZH57JC」が存在しますので、好みで選択できます。
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特徴的なのはベゼル。単なるプリントではなく、アクリルでコーティングしてあるので、深みのあるツヤっぽいベゼルになっています。写真でわかりますかね。
安いモデルなので細部の仕上げやら細かいディテールははっきり言ってちゃちですが、ちょっと他にはないベゼルのおかげで面白いデザインになっています。
で、折角ブルーの文字盤・ベゼルのモデルを手に入れたので、これに合わせてストラップを交換してみようと少し探してみました。
前述したとおり、アクリル加工ベゼルのおかげでちょっとだけ高級感のある、エレガントな雰囲気のデザインになっていますので、合わせるならレザーストラップだなと言うことで、文字盤などに合う、ブルーのレザーストラップを探してみたのですが、このチープな時計に丁度よい価格帯のブルーカーフストラップが見つかったのでそれを選択してみました。
ということで今回選択したストラップは下記。ドイツ、フルーコ（Fluco）社のカーフストラップ。
カラーバリエーションにある「ダーク・ブルー」が今回の「Ref.SNZH53JC」に丁度よい青でしたので早速購入。 クロノ・ナブッコ カーフストラップはかなりリーズナブルな価格帯のストラップで、仕上げなどは当然ながら高級品におよびませんが、安い腕時計に使うには最適な、コストパフォーマンス重視のシリーズ。
早速交換してみると下記のような感じで予想通り文字盤やベゼルのカラーとマッチしてくれました。
落ち着きがありながらもカジュアルな雰囲気を醸し出すホワイトのステッチが、5スポーツのスポーティなイメージに絶妙にマッチしています。落ち着きすぎず、かといってスポーティ過ぎずといったところでしょうか。
写真でお気づきかもしれませんが、海外モデルのため、デイト表示は 英語/アラビア語 の表記になっています。写真はアラビア語のデイト表示がされた状態ですね。
高級な腕時計ももちろん楽しいんですが、たまにはこういう何にも気兼ねせず使えるチープな機械式腕時計で遊んでみるのも面白いです。何より気軽に買えるっていうのがいいところですね。