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いつかは手に入れてみたい憧れの腕時計ブランド - その2 「A.ランゲ & ゾーネ(A. Lange & Söhne)」

A.ランゲ & ゾーネ 1815

この記事は「腕時計 Advent Calendar 2016」第8日目の記事です。

「A.ランゲ & ゾーネ(A. Lange & Söhne)」は、ドイツに本拠地を置く高級腕時計ブランドとして、時計好きであれば誰もが知っている超一流ブランド。

第二次世界大戦と、その後に続く東西冷戦の影響で一度はブランドとしての存続が不可能になりますが、その後ドイツ統一を期にブランドを復興し、現在の地位を再び築き上げるに至りました。自他共に認める高級腕時計ブランド、マニュファクチュールとして腕時計愛好家からは絶大な信頼と評価を得ています。

そんな A.ランゲ & ゾーネで、多くの人がまず挙げるのは、ブランド復活と同時に発表された第1号コレクションのひとつとなった「ランゲ 1(Lange 1)」や、機械式時計の歴史に衝撃を与え、機械式クロノグラフの模範とも言われる程、その審美性が高く評価される「ダトグラフ(Datograph)」などではないかと思いますが、個人的にいつかは手に入れてみたい憧れのモデルだと思っているのは「1815」(下写真)なんですよね。

A.ランゲ&ゾーネ 1815

1995年に初代モデルが発表された A.ランゲ&ゾーネ「1815」は、シンプルな3針時計(正確には2針とスモールセコンド)。「1815」というネーミングの由来は、A.ランゲ&ゾーネの創業者であり、ドイツ・ザクセンの時計産業の父といわれたアドルフ・ランゲ氏、生誕の年にちなみます。

「1815」のデザインは、ブルースチールの針、アラビア数字、レイルウェイモチーフの分目盛りなど、懐中時計の時代から引き継がれる伝統的な要素が特長。シンプルながら気品を感じさせるデザイン。

2009年にはケースサイズが40mmに拡大されたモデルが発表されますが、その後、2014年に現行モデルが発表され、その際にケースサイズが38.5mmへと少しだけサイズダウンされています。

40mmサイズになった「1815」は、私の中ではデザイン的に一番好きなバランスだったのですが、現行モデルもこのバランス感を保ったまま、ちょうどよいサイズになったことで数ある3針時計の中でも個人的に1、2位を争う好きなモデルだと言えます。もうなんていうか、もうデザインのバランスが完璧。青焼きで立体感のある針も素晴らしいし、ケースの仕上げも完璧といっていい部類。3針時計のひとつの完成形だと思います。

搭載されるムーブメントは、手巻きのキャリバー「Cal.L051.1」(23石、21,600振動/時)パワーリザーブは約55時間。

キャリバー「L051.1」

4分の3プレートと呼ばれる大きな地板には美しいコート・ド・ジュネーブが施され、圧倒的な存在感。さらにハンドエングレービングを施したテンプ受け、大型のテンワが特徴的な名機。

ケース素材はイエローゴールド、ピンクゴールド、ホワイトゴールドの3種類。写真を掲載したホワイトゴールドケースのモデルは、定価2,420,000円(税別)と、なかなか手の届かない価格ですが、いつか届く日がくるんでしょうか。

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