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A.ランゲ&ゾーネ、手巻き式ムーブメントを採用した「1815アニュアルカレンダー」を発表

1815アニュアルカレンダー

A.ランゲ&ゾーネ(A. Lange & Söhne)は、SIHH 2017において、同社のアニュアル(年次)カレンダー搭載モデルの新作「1815アニュアルカレンダー(Ref.238.032 / Ref.238.026)」を発表しました。

今回発表された「1815アニュアルカレンダー」は、A.ランゲ&ゾーネのアニュアルカレンダー搭載モデルとしては第2作目です。

第1作は2010年に発表された「サクソニア・アニュアルカレンダー(Saxonia Annual Calendar)Ref.LS3304AP」ですが、「サクソニア・アニュアルカレンダー」がアウトサイズデイトを備えた自動巻き式ムーブメントを搭載しているのに対し、今回発表された新作は、新開発の手巻きムーブメントを搭載し、デイト表示も日付針による、古典的な懐中時計へのオマージュを感じさせるモデルとなっています。

文字盤も同様に懐中時計の趣を感じさせる仕上げ。シルバーコーティングを施したダイヤルに、美しいブルースチールの時針、ブラックのアラビア数字インデックス、ダイヤル周辺に施されたレイルウェイモチーフの分目盛り。

3時位置のサブダイヤルは月を表示、9時位置のサブダイヤルは日付と曜日を表示します。6時位置にはスモールセコンドを搭載、そしてこの一部として組み込まれるムーンフェイズは122.6年に1度の調整で正確に動き続ける超高精度。

また、新たな試みとして、プッシュすることでカレンダーを瞬時に1日進めることができるプッシャーをケースサイドに配置。これによりカレンダーの調整が簡単に行えるようになっています。

搭載されるムーブメントは、新開発の手巻き「Cal.L051.3」(26石、21,600振動/時)、パワーリザーブ約72時間。

ムーブメントの厚みを極力抑えるため、カレンダーモジュールの高さはわずか1.4mm。非常に薄くコンパクトなムーブメントながら、最大72時間のパワーリザーブを誇るなど、実用性も十分。丁寧な仕上げのサンバースト模様が美しい角穴車と丸穴車、ハンドエングレービングが施されたテンプ受けを始め、伝統の仕上げ技法を駆使した美しい仕上げのこのムーブメントは、サファイアクリスタルのシースルーバックによって、そのディテールを楽しむことができます。

ケース素材は18Kピンクゴールド(Ref.238.032)、および18Kホワイトゴールド(Ref.238.026)の2ラインナップ。ケースサイズは40.0mm。ピンクゴールドケースにはブラウンのアリゲーターレザーストラップ、ホワイトゴールドケースにはブラックのアリゲーターレザーストラップが組み合わされます。

予定販売価格は37,500ユーロということで、日本円にすると約454万円です。

もちろんお安くはないのですが、搭載されるのがコンプリケーションであるパーペチュアル(永久)カレンダーではなく、アニュアルカレンダーになっていることで、かなり現実的なお値段になっている「1815アニュアルカレンダー」は、価格と満足度のバランスが良い選択肢なのではないでしょうか。

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